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お片付けのプロが教える!クローゼットをすっきりキレイに保つコツ

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日々、洋服や小物をしまうクローゼット。かさばるセーターやシワにしたくないトップス、大事なブランドバッグがひしめいていて、すっきり片づけるのは意外と困難なもの。「大切にしまっていたのに、バッグにカビが生えてしまった!」「前に着たあのワンピース、どこにしまったか思い出せない…」そんなお悩み、クローゼットがきれいに片づけば、解決できるかもしれません。

今回は、「お片付けコンシェルジュ」の中山真由美さん(以下、中山さん)にそのコツを教えていただきました。整理されたクローゼットなら、「何着よう…」と悩むこともなくなりますよ。

目次

  • お片付けの基本
  • 整理の手順
  • たたんで収納する場合
  • ハンガーにかけて収納する場合
  • ネクタイやかばんを収納する場合
  • キレイなクローゼットを維持する方法

お片付けの基本

クローゼットは服をかけるだけでなく、その上や下にも収納できるスペースがありますよね。下段にたたむ衣類、中段には掛ける衣類、上段には使用頻度が低く軽いモノを入れるというのが、クローゼット収納の基本なのだそうです。

たたむ衣類と掛ける衣類の選別は、素材がしわになりやすいかで判断します。

また、使いやすいクローゼットにするには、衣類を詰め込みすぎず収納スペースの7割に抑えることが大事。

吊るすタイプの防虫剤や除湿剤も発売されていますが、服でぎゅうぎゅうになったクローゼットでは、その効果も薄くなってしまいます。衣類の量が合っているかどうか、こまめにチェックしましょう。

適正量を守ることが大切な衣類を湿気・虫から守ることにつながり、コーディネートしやすい美しいクローゼットになるのですね。

中山さん「ハンガーにかける衣類は種類と頻度に分けて収納。このとき衣類の丈をそろえることでより使いやすく、見た目もキレイなクローゼットになります」

整理の手順

すっきりと使いやすいクローゼットを目指して、まずは衣類を整理するところから始めていきましょう!

取り出す

まずは衣類をすべて取り出します。次の手順を参考に、アイテムごとに並べてみましょう。

  • 1:かけてある衣類
    全て取り出すことで下段がよく見渡せ、奥に落ちているモノや押し込まれているモノがみえてきます。

  • 2:下段の衣類
    引き出しタイプの衣装ケースの場合は、引き出しごとに出して、アイテムを並べてみましょう。

  • 3:上段の衣類
    最後に、上段にある衣類も忘れずに取り出します。

中山さん「クローゼット全体をすべて取り出すと、お部屋の中が衣類だらけで大変なことになるので、この順番で行われるのをおすすめします。また、取り出すときにはあらかじめ出す場所も確保しておきましょう」

仕分ける

取り出した衣類は、必要なモノとそうでないモノに分けていきます。下着に関しては、タグの字が消えかけていたら処分対象です。その時点で機能が低下してるのだそう…よれよれ・ゆるゆるになったモノは、いさぎよく処分を!

トップスやボトムスなどは、3年以上使っていない場合、処分対象もしくは買い取り業者・友人に引き取ってもらうのがよいそうです。ただ、自分が使わないモノは他人も使いたくないはず。売るときやあげるときはなるべく新しいうちに、そして綺麗な状態のモノにしましょう。

中山さん「自分のモノは綺麗に見えてしまうかもしれませんが、『自分だったらお金を出しても欲しいかどうか』を目安にすると、処分するものとそうでないものの区別がつきやすいですね」

着るものと着ないものに分けたら、しまう場所を決めていきます。衣類の特徴によって、しまう場所は次のようにわかります。

  • 上段:使用頻度が低く軽い衣類
  • 中段:ハンガーにかける衣類・しわになりやすい衣類
  • 下段:たたんで収納する衣類

何をどこにしまうか決まったら、収納方法ごとのポイントをチェックしていきます!

たたんで収納する場合

収納は取り出すときとは反対に、上段から下段の順番で。たたんで入れる場合は、見やすく取りやすいように種類ごとで立てて収納するので、衣装ケースもしくはタンスの幅・高さに合わせて四角にたたむことがポイントです。

また、立てて収納したときに衣類が倒れてくる場合は、上の画像のようにブックエンドを使うと便利なのだそう!

衣装ケース

手前から奥にかけて二列に収納します。別の種類の洋服が同じケースに入る場合は、向きを変えて入れたり、収納グッズで仕切って収納することがポイント。

衣装ケースは、次のようなものがクローゼット内で活用できるのだそうです。

  • シンプルなデザイン
  • ひとつずつ独立していて重ねて使える
  • キャスターが付けられる

新たに買う場合は、ケースが押入れサイズなのか、またはクローゼットサイズなのかを必ずチェック。収納スペースのサイズもしっかりと把握して選びましょう。

なお、中山さんのオススメは無印良品の「ポリプロピレン衣装ケース」と天馬(テンマ)の「Fitsユニット」だそう。

中山さん「無印の商品は安価で購入でき、デザインも変わらないのでオススメ。ただ、黄ばむ・材質が弱くたわんでしまい引き出しが開かなくなる、といったデメリットもあります。天馬のFitsユニットは値段が無印より高い商品ですが、丈夫でたわみません。長い年月使えるので、お家を購入された方で、あまりお引越しがない方に勧められますね」

たんす

たんすの場合は右から左、手前と奥に分けて収納しましょう。種類が違う洋服が入るときは、向きを変えればひと目でわかるようになります。

中山さん「下着や靴下は、カゴに入れて種類ごとに収納します。細かな靴下やストッキングは、四角くたたんで輪を上にすると取り出しやすいです」

中山さんのオススメグッズはサナダ精工の仕切りカゴ。100円前後で販売されています。

ハンガーにかけて収納する場合

中段の衣類を掛けるスペースは、中山さんいわく「7割収納を絶対に守ってほしいエリア」とのことです。使いやすさだけでなく、衣類を傷ませないためにも重要なポイント。

季節外の衣類は取り出しにくい両サイドにかけましょう。よく着る衣類は、扉を開けてすぐに取り出せる場所へ。衣類も種類ごとにまとめ、丈の長さをそろえて収納すると使いやすくなります。

中山さん「丈をそろえることで下段に空間が生まれますので、そのスペースにパジャマや、一度着てもすぐに洗濯しない服を入れるカゴなどを置くことができます」

ハンガーにも気を配る

衣類がかかっていないハンガーは取り出して、予備ハンガーとして別に保管するとスッキリ!この予備ハンガーは、クローゼット下段のすみに置いておけば次に使うとき便利です。

中山さん「できればハンガーは統一しましょう。バラバラな色・形のハンガーを使うと、それだけで散らかって見えてしまいます」

オススメのハンガー

オススメなのは木製のハンガーですが、チュニックのような柔らかい素材の衣類は上の画像のように「MAWAハンガー」で滑り落ちを防止するなど、素材でハンガーを変えることもポイントです。もちろんその際もバラバラに並べず、見た目を意識したハンガーの並びにしましょう。

ネクタイやかばんを収納する場合

いつの間にか数が増えている、ネクタイやかばん。しかし、キレイなクローゼットにするにはやはり整理が必要になってきます。衣類と同じように「3年以上使っていない」をキーワードに仕分けをしてみましょう。

中山さん「ネクタイも、いつも使っているものは決まっているはず。よく使うネクタイのみハンガーパイプに掛けておくのが理想です。ベルトも同様です」

オススメの小物収納グッズ

ネクタイやベルトをたくさん持っているからといって、大量に収納できる便利グッズに頼るのはNG。シンプルなモノを使いましょう。中山さんのオススメは、ステンレス製のS字フックやハンガータイプのネクタイ・ベルトハンガー。

ショールやマフラーなどは、S字フックがオススメとのこと。大量にかけると、取り出すときに不便なので数個ずつを心がけましょう。回転式のS字フックや、下と上のS字が90度ズレているS字フックにすると、かさばらずにかけられます。

ブランド品のかばんの保存方法

革製品は湿気に弱いため、買ったときの袋に入れて収納すると空気の流れが悪くなり、余計に傷みやすくなります。中山さんによれば、1番傷まないのは毎日使うこと

中山さん「使う頻度が低く、ホコリを避けるために袋に入れる場合は、乾燥剤を入れましょう。その上で、空気の流れがある上段に収納することをオススメします」

クローゼットは湿気が多いエリア。できるだけ衣類が傷まないようにするには、収納スペースの7割の量を維持し、クローゼット内に空気が循環できるよう空間をつくることが大切になってきます。

キレイなクローゼットを維持する方法

クローゼットをキレイに整理したのに、「新しい衣類やかばんを買っているうちに、あふれかえってしまった…」といった経験はありませんか?そうお悩みの方は、ハンガーの本数を事前に決めておくようにしましょう。

中山さん「持っているハンガーが足りなくなったら、ハンガーを購入するのではなく、衣類の見直しをするタイミングだと思ってください。そうすることでクローゼット内がパンパンにならずに、日々のコーディネートも楽になります」

目指すのは、7割収納のクローゼット

一度気に入った服を手放すのは、少し心苦しいことかもしれません。しかし、たんすや衣装ケースの中でずっと寝かせておくほうが、もったいないことなのではないでしょうか。

中山さん「実は、おしゃれな方は洋服の数が多いわけではなく、持っている衣類のなかで、どうコーディネートしていくか考える力のある方。大量に持ちすぎると、何を持っているのか把握しきれずにいつも同じ服を着ることになってしまうんです」

朝に「着る服がない…」と悩むのは、実は「着たい服を見つけられない」だけなのかも。クローゼットの整理整頓をしてみれば、一着一着を大事に着られるようになります。

取材協力

インブルーム株式会社

中山 真由美さん

(image by お片付けコンシェルジュ)
(image by 写真AC 123)


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