冷蔵庫の中身、何がどこに入っているか把握しきれない…。食材をそのまま入れてしまうと陥りがちな悩みです。冷蔵庫を美しく整理整頓して、気持ちも一緒にスッキリしたい!
そこで、シンプルライフ研究家であり、ワーキングマザーでもあるマキさんに「冷蔵庫をスッキリさせるコツ」について教えてもらいました。
スッキリと整頓できて、しかも料理の時短にもつながる冷蔵庫の使い方をご紹介します。
冷蔵庫をスッキリさせるコツとは?
一般的に、冷蔵庫の収納から料理への流れは以下の通りですよね。
- 1.食材を購入
- 2.冷蔵庫に収納
- 3.冷蔵庫から食材を取り出す
- 4.食材の下ごしらえ
- 5.調理
マキさんの発想は、この流れではありません。基本的に「冷蔵庫に入れる前に、食材の下ごしらえを終わらせる」方法をとっています。
- 1.食材を購入
- 2.食材をまとめて下ごしらえ
- 3.冷蔵庫に収納
- 4.冷蔵庫から取り出して調理または、そのまま食卓へ
マキさん「私の場合、食材を冷蔵庫に入れる前に、下ごしらえを行うようにしています。下ごしらえといっても、野菜をパックから取り出して洗うとか、切っておくとか、それほど手間はかからない作業になります。きっかけは冷蔵庫のスペースが小さくて工夫したことから。だけど、包丁やまな板を毎回洗わなくていいし、この方が効率的なんですよ」
こちらがマキさん宅の冷蔵庫。下ごしらえをしてから、保存容器に入れて、それから冷蔵庫に収納しています。それぞれの食材が取り出しやすくなっていますね。
「洗う」「切る」「茹でる」「味付ける」下ごしらえはとてもシンプル
下ごしらえなんて大変でしょ!と思うかもしれませんが、マキさん流はそれほど手間をかけません。「洗う」「切る」「茹でる」「味付けする」など、とてもシンプル!
野菜を洗う・切る
冷蔵庫に収納する前にミニトマトを洗ったり、小ネギを切ったりしておきます。保存容器や保存袋に入れて冷蔵庫に収納できて、料理するときにはこれらを取り出して使えばスムーズですよね。
マキさん「小ネギを冷蔵庫に入れる前にまとめて切っておけば、お味噌汁を作るときなど、毎食ごとにいちいち切るという手間を省くことができます。ホントにちょっとしたことなんですけど、料理をするときの負担が減るんですね」
野菜を茹でる
何種類かの野菜を、同じ鍋で一気に茹でていくことが多いそうです。アクが少ない野菜から順番に茹でて、毎日の下ごしらえの時間を短縮!
マキさん「例えばもやし、キャベツ、ブロッコリー、オクラ…などを1つの鍋で茹でていきます。野菜を茹でることで、カサを減らすことができます。それぞれ少し味付けもして保存すれば、あっという間に副菜もできあがりますよ!」
肉・魚を味付けする
ロース肉の厚切りや魚の切り身は、事前に軽く味付けをしておきます。例えば、ロース肉に醤油とみりん(1:1)とショウガを加えて、ジッパー袋などに入れておければ、「生姜焼き風」になります。料理するときは、ジッパー袋から取り出してそのまま焼けばOK!
マキさん「肉や魚をこの方法で冷蔵庫収納しておくと、味が染みてとっても美味しくなりますよ!」
下ごしらえのメリットは2つ
マキさんのように冷蔵庫に入れる前に食材の下ごしらえをしておくと、2つのメリットがあります。
1. 調理時間が時短になる
毎食作るたびに、下ごしらえは発生するもの。それを毎食ではなく、一気に行っておけば、調理器具を出したり洗ったりという工程をまとめることになるので、時短につながります。
マキさん「毎回トマトを少し食べるために、いちいち洗うという手間を省けます。5秒くらいの時短を積み重ねているような感じです」
2. 冷蔵庫がスッキリ
下ごしらえをすることで食材のカサが減るので、冷蔵庫のスペースをうまく使うことができます。また食材を保存容器に入れることで、見やすく、そして取り出しやすくなります。
マキさん「何がどのくらい残っているのか、残りの食材もわかりやすくなりますよ!」
無理なく続けるためのアドバイス
ご飯作りのついでにやれば負担減
マキさん宅では、平日に1週間分の食材が宅配で届くので、まずは一旦冷蔵庫に入れておき、その日の夕食を作る前後に下ごしらえを行うとより負担が少なくてすむそう!
マキさん「夕食を作るだけだと大体20~30分ですけど、プラス15分くらい時間をかけて下ごしらえをしています。下ごしらえだけを行うよりも、負担がなくできると思いますよ」
ついででOK!できるときにやる
1週間分の食材の量はとても多いもの。まとめて下ごしらえをすると、結構大変…と思いきや、マキさんは小分けにして行っているそうです。
マキさん「下ごしらえも一気にやろうとせずに、冷蔵庫に入れるためだけでもいいんです。例えば、野菜を袋から出して洗っておくとかですね。お肉類の味付けは土曜日の朝に、朝ごはんを食べるついででもいいですし」
食事を作るついでにやる。下ごしらえのために時間を作らない。それが長く続けるコツ!うまく取り入れれば、無理なく真似できそうですね。
冷蔵庫に収納しやすい!マキさんおすすめのアイテム
1. iwaki パック&レンジ
老舗の耐熱ガラス食器ブランドiwakiのパック&レンジは、サイズも豊富で、冷蔵庫に合わせて組み合わせられるから収納上手に!中身が見えるのも嬉しいポイント。
2. 野田琺瑯(ほうろう) White Series保存容器
琺瑯でできたシンプルな保存容器。酸や塩分に強いことが特徴で、オーブンはもちろん、直火にもかけられるからアヒージョやグラタンを作って、そのまま食卓に出すことも可能!
3. セラーメイト ワンプッシュ便利びん
ワンプッシュでフタが開けられるので、冷蔵庫から取り出してサッと使えます。瓶を統一すれば、冷蔵庫の収納時にスッキリ感が出ますよ。
4. sarasa design スパイスボトル
料理に欠かせない粉末の調味料たち。マキさんはよく使うこれらの粉末調味料をスパイスボトルに移し替えて使っています。
冷蔵庫のダイエットは生活のダイエット
マキさんの収納術は、普段の生活から生み出されたシンプルで効率的な方法でした。
毎日一生懸命、冷蔵庫の中を整理整頓しなくても、マキさんのメソッドで冷蔵庫がスッキリ。いつでも始められるので、整理整頓が苦手な人だってこれなら出来そうな所も魅力ですよね。
取材協力
マキさん(シンプルライフ研究家)
4歳と9歳の娘、夫と4人暮らし。東京都在住。広告代理店勤務のワーキングマザー。不要なものは持たないシンプルな暮らしを綴ったブログ「エコナセイカツ」主宰。「しない家事」(すばる舎)や「 「ゆるく暮らす 毎日がラクで気持ちいい、シンプルライフ」(マイナビ出版)など著書多数。全国のNHK文化センターでの講演活動や、アパレルブランドの商品コラボなどで幅広く活躍中。
(image by nanapi編集部)